◆Microsoft365に独自ドメイン追加
今回はさくらインターネットの独自ドメインに限った内容
このサイトを見てもらえれば分かるが、ドメインはさくらインターネットで取得し利用している
私の使っているサーバーは「ライト」で、少々のメールとホームページだけ使う分には事足りている
このライトプランで1つ、これまでは他社サービスでドメインを利用できない(ドメインのゾーン編集画面が無い)と記憶していたのだが、そういえば新しい管理画面になってから見てなかったなと思いドメイン画面を見たら、普通に編集画面が使えるようになっていた
これでメールだけ他社サーバーに接続したりできるので、早速やってみることにした
ということで、Microsoft365のOutlookオンラインでメールが見られるようにしてみた
解説はMicrosoftのページや各個人ブログを基本にしてほしい
①365管理画面にログインする(https://admin.microsoft.com)
左上の「三」マークから設定→ドメイン をクリック
+ドメインの追加 をクリック
追加したい自身の独自ドメインを検索(〇〇〇.comなど)
画面の指示に従い、さくらのドメイン管理画面から必要な情報を追加したりしていく
②さくらの「ドメインコントロール」画面を開く
①での指示にあるCNAME、TXT、MXという3つの項目を追加編集する
・CNAMEを追加する
指示には「~outlook.com」とあるが、これを「~outlook.com.」とする(最後にドットをつける)
・MXを追加する
「0 ~.mail.protection.outlook.com.」を追加する
0は優先順位最上位という意味、半角スペースを挟んで文字を入力し、同様に最後にドットをつけること
・TXTを追加する
すでにTXTという項目がある場合、追加行は作れないので、既存のTXTの内容に”追記”をする
はじめは「”v=spf1 ~.sakura.ne.jp mx ~all”」となっているかと思うので、
それを、「”v=spf1 ~.sakura.ne.jp mx include:spf.protection.outlook.com ~all”」にする
・この3つを追記して、エラーがなければ①の365のほうの画面に戻って次に進む
③この3つを追加して問題なければ、画面が次に進む
問題があれば何が問題なのかエラー内容が表示される
ドメイン追加が終わったら、例えば「onmicrosoft.com」の部分を独自ドメインにしたりできる
独自ドメインに切り替えてログアウト→ログインをすると独自ドメインで入れる
また、Outlookを開くと、独自ドメインのメールを送受信できる状態になっているはず
(過去のメールは引き継がないので、レンタルサーバーの大元のメールを消さないよう注意、バックアップを推奨)
④一部のメールが送受信できないときは
さくらの通常のコントロールパネルから「ドメイン/SSL」ページを開いて、
独自ドメインのほうの「設定」を開く
「メールの利用範囲」の選択肢を「 選択したドメインはメールでは利用しない 」のほうにして保存する
私は今のところ、これをやらなくても問題ない
◆送受信メールを365に移行する
Outlookオンラインに、過去のメールデータを移行する(上記の続き)
ドメインを連携し、クラウド版(Web版)のOutlookでメールの送受信ができるようになった
この状態だと、使えるようになって以降の送受信メールしかないので、パソコンにインストールされているOutlookの送受信データをクラウドに持っていきたい(クラウドのほうにインポートする流れ)
Exchangeサーバーという機能を使ってOutlookのメールデータであるpstファイルをコンバートする方法があるようなのだが、途中で挫折したため、下記の簡単な方法を使った
↓
パソコンにインストールしたOutlookメールソフトで作業する
まずこれまでのメール(SAKURAサーバーでIMAP送受信していたメール)はそのまま、もう1つpstファイルを作成して、そこに受信メール、送信メールのフォルダを作り、IMAPの全メールをコピーしておく、これでPC上(オフライン)にバックアップされたメールとして残る(POP送受信していたものと同じ状態)
これでIMAPのほうは削除して問題ないので、Outlookソフトから削除する
一度Outlookを再起動して新しいメール設定を追加する、Microsoft365アカウント情報を使ってメール設定を追加すると、簡単に完了する
これで365に移行したほうのメールが開けるようになる
そうしたら、先程コピーしておいた送受信メールを、新しいメールのほうにコピーするだけ
そうするとクラウド(365)にメールがコピーされて、Outlookソフトでも、インターネットブラウザ上でも見ることができるようになる
メール移行を確認できたら、これまでのpstファイルはバックアップとして残しておいてもいいし削除してもいい
◆他のメールデータも移行していく
前回1つのメールアドレスのデータを移行したので、それ以外のメールアカウントも設定していく
365のExchangeは、基本的には「1ライセンスごとに1つのメールアカウント」を利用できる
なので、ドメイン移管して、1ライセンスしかもっていなければ、自分で利用できるメールアドレスも1つだけとなる
2つメールアドレスを使いたい場合は、365のユーザーを1つ追加したのち、それに対してメールアドレスが1つ割り当てられる
もちろん2つめのユーザーでメール送受信をしたい場合、最低でも「Exchangeのライセンス」が必要になる
これだと、普通にレンタルサーバーを利用したほうが安上がりなわけなので、「1人で複数メールを利用する」設定方法がある
それが「共有メールボックス」機能
設定方法
Exchange管理センターを開く
左上「三」→受信者→メールボックス と開く
「+共有メールボックスを追加」でどんどん追加していく
※すでにメインのメールが1つあり、種類が「UserMailbox」となっている
※共有として追加したものは種類が「ShareMailbox」となる
↓
Microsoft管理センターを開く
「三」→チームとグループ→共有メールボックス と開く
※こちらでも共有メールボックスは追加できる
追加メールを1つクリックして詳細画面を出す(右側に出てくる)
”送信済みアイテム”の「編集」をクリックして、2つチェックをつけて保存
同様に”メンバー”の「編集」をクリックして、”自分のアカウント”を追加して保存
↓
数分待つ
↓
Outlookを起動する(”自分のアカウント”が開ける状態のもの)
少し待つと共有メールとして追加したアカウントがどんどん表示されていき使えるようになる
※注意点※
共有メールで追加したものも、過去のメールは引き継がれないので、前回記事のように、いったんすべて受信してpstファイルにし、それをコピペでもっていく
もしくはレンタルサーバーに残っているメールを、そのまま見に行く